プログラム
国際著作権法学会
京都
2012年10月16日(水)-18日(木)
[メインテーマ]
“クラウド”環境における著作権と関連権
[目 的]
私たちは、著作物、実演、レコード、放送番組のデジタル利用につき、次々と新しい環境に直面しています。とりわけ「クラウド」での利用は、もっとも喫緊の課題であり、円滑な利用と著作権・関連権の効果的な保護との間でほどよい均衡を保った解決策を速やかに模索しなければならないところであります。
著作物等の円滑な利用と権利の効果的な保護につきましては多くの考えや理論がありえます。「クラウド」環境下で拡散した利用者と権利者の間を架橋する適切な仕組みを見つけ出し、構築することはたしかに極めて難しいことでしょう。しかしながら、私たちはほどよく均衡のとれた解決策を見出す努力をすることはできます。
本大会では、「クラウド」環境での著作物等の利用と保護の間の適正な均衡を図るべく、技術的手段と結合した適切かつ実用的な仕組みについてご一緒に考えたいと思います。
ALAI Study Days 2012 in Kyoto
2012年国際著作権法学会京都大会
2012年10月16日(火)-18日(木)
ウエスティン都ホテル京都
[メインテーマ]
“クラウド”環境における著作権と関連権
10月16日 火曜日
9:30-15:00 ALAI本部理事会
12:00 参加登録開始
16:00-17:30 歓迎パーティー
10月17日 水曜日
9:00-9:30
開会セッション
開会スピーチ ALAI会長 ビクター・ナブハン
歓迎スピーチ
来賓スピーチ 日本政府代表
来賓スピーチ WIPO(世界知的所有権機関)代表
来賓スピーチ EU(欧州連合)代表
9:30-10:00
特別講演 京都大学名誉教授 北川 善太郎
“情報、テクノロジーとビジネス・ロー”
10:05-10:25
音楽 バイオリンとピアノのデュエット
10:30-10:50 コーヒー/ティーブレイク
11:00-13:00
セッション 1
新しいプラットフォームの開発
会議の最初の段階で、まず、「クラウド」に関連する様々な新しいテクノロジーとサービスの最近の動きを確認しようと思います。とりわけ、Facebookのようなソーシャルメディアは、著作物等の拡散をもたらしてきました。
最初の4人のスピーカーは、新しいプラットフォームの技術的側面を紹介します。その後で、シリネリ教授がこれらの新しいテクノロジーをベースに法的な面からのまとめをなさいます。
そのような法的整理を受けまして、最近の「クラウド」環境における法的課題をご一緒に考えたいと思います。
セッション座長:ヤン・ローゼン
1.1 クラウド・コンピューティング
1.2 検索エンジン
1.3 フィルタリング:別所直也
1.4 ソーシャルメディア
1.5 "クラウド"技術によって提起される諸問題の法的整理
ピエール・シリネリ
13:00-14:30 昼食
質疑応答
14:30-17:20
セッション 2
1996年のWIPOインターネット条約は、“クラウド”ビジネスによって提起される法的問題について重要な役割を果たすことができるか。
前のセッションで議論されました法的課題に照らして、今度は、1996年のWIPO条約が、近時の技術やビジネスの動きに応える法的なルールを定めているのかどうかを議論しようと思います。
とりわけ「クラウド」上の蓄積と検索に関して、送信可能化権、技術的手段及び電子的権利管理情報の役割を再検証又は再評価をしたいと存じます。
このセッションは、上記条約の採択に貢献されたフィッチョール博士による基調講演をもって始め、その後、上記条約の役割についてスピーカーが討論をいたします。
セッション座長:フランク・ゴッツェン
基調講演:ミハエル・フィッチョール
2.1 "クラウド"上の蓄積・検索と送信可能化権
エステル・ダークレイ、 ジャクリーン・セグネテ
15:40-16:00 コーヒー/ティーブレイク
16:00-17:20
2.2 "クラウド"環境における技術的保護手段と電子的権利管理情報
セヴェリーニュ・ドュゾリエ、 パトリシア・アケスター、山本 隆司
質疑応答
10月18日 木曜日
9:30-13:00
セッション 3
“クラウド”において著作権・関連権を効果的に保護する新しいビジネスモデル
ここでは、「クラウド」の下でのいくつかの新しいビジネスモデルと著作権・関連権の効果的な保護を考えたいと思います。
新しいビジネスモデルにおける電子的な権利管理の役割を視野に入れつつ、音楽の著作物、言語の著作物、写真の著作物、視聴覚著作物及び実演に関する新しい「クラウド」ビジネスモデルを検証することになりましょう。
さらに、ユーザ自身が複製物を「クラウド」上で蓄積する可能性、したがって、著作権を回避するビジネスモデル(Google、Cablevision、Rapidshare)の可能性について議論します。
セッション座長:トーマス・ドライヤー
3.1 新しいビジネスモデルにおける電子的権利管理の役割
3.1.1 音楽の著作物 [シーラ・パールムッター]または[マーティン・シェーファー]
3.1.2 言語の著作物
3.1.3 写真の著作物 飯田 尚一
3.1.4 視聴覚著作物 [エリック・シュクルツ]
3.1.5 実演 浅原 恒男
質疑応答
11:20-11:40 コーヒー/ティーブレイク
11:40-13:00
3.2 著作権を回避するビジネスモデル
マルティン・ゼンフトレーベン
質疑応答
13:00-14:30 昼食
14:30-17:35
セッション 4
“クラウド”環境におけるワンストップ・オンライン・ライセンスの将来像
最後に、「クラウド」における利用と効果的保護のために採りうる仕組みのモデルについて一緒に考えたいと思います。交錯する諸権利と国境を跨ぐワンストップ・ライセンスの将来像を契約及び訴訟の面から考えることになりましょう。
この最後のセッションで、熱い議論をしました後に、私たちは必ずやすばらしい解決策を見出すことができましょう。
セッション責任者:ポール・トレマンス
4.1 契約の面から見た諸権利の交錯と国境の交錯(複製、頒布、公衆送信、翻案、多国間ライセンス)
〔フォン・レヴィンスキー〕、マリア・マルティン=プラト、ダニエル・ジェルヴェ
15:35-15:55 コーヒー/ティーブレイク
15:55-17:35
4.2 訴訟の面からの権利の交錯と国境の交錯(国際私法上の問題)
ジェーン・ギンズバーグ、[河野 俊行]、アネット・クーア
質疑応答
17:40-18:00
閉会セッション
2012年ALAI本部総会
19:30 クロージングディナー
